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NIGOがKENZOで取り入れた「シングルステッチ」ヴィンテージTシャツのデティールを深掘り

更新日:4月11日



今ファッション業界で注目を集めている、KENZO。


ストリートスタイルの"ゴッドファーザー"とも呼ばれるNIGOがデザイナーに就任したことで、KENZOとNIGOの魅力が見事にマッチし、コレクションのショーでは毎度注目を集めています。


NIGOはヴィンテージにも精通をしており、90年代のTシャツの象徴である「シングルステッチ」をKENZO、

A BATHING APE、HUMAN MADEといった自身のブランドで採用しており、その細かいデティールへのこだわりを強く感じます。


シングルステッチの特性や難しさ、だからこそ感じる、細かいへのデティールの魅力やこだわりを解説します。


この記事を通じて、シングルステッチの魅力をしっていただき、Tシャツを購入するさいの判断材料の1つにしてみてください。



目次



はじめに、シングルステッチとは



KENZO 公式 シングルステッチTシャツ
引用:KENZO 公式 シングルステッチTシャツ

シングルステッチとは、一本の糸で縫製する縫い方のことを指します。


主にTシャツの襟ぐりや袖口、裾などに見られます。この方法は強度が高い一方で、技術的に難易度が高いとされています。


これは、糸が一本しかないため、縫い目が均一にならないとすぐにほつれてしまうからです。


また、縫製機を使う技術も要求され、そのためには長年の経験と技術が必要とされます。


そのため、シングルステッチを使用しているアイテムは、ブランドのこだわりや品質を象徴するものとされています。


特に、ヴィンテージのTシャツや高品質なアイテムに多く見られ、ファッション好きの間ではその存在が高く評価されています。


シングルステッチのアイテムは、その製造過程での手間と技術を反映しており、それが品質と価値に直結しています。


シングルステッチ比較
左の黒がシングルステッチ 右のネイビーがダブルステッチ


シングルステッチのヴィンテージ価値


シングルステッチの技術は手間がかかり、年代による風合いが評価され、コレクターやファッション好きによって価値が認められています。


シングルステッチはヴィンテージアイテムの証でもあります。


1990年代前半までのTシャツは主にシングルステッチで作られていましたが、1990年代前半以降は二本針の縫製が主流となりました。


したがって、シングルステッチのTシャツは製造時期を特定する手掛かりにもなり、1990年代前半以前に作られているため、ヴィンテージ価値が認められています。


特にバンドTシャツやプリントTシャツは、シングルステッチであればオリジナルのヴィンテージである可能性が高く、価格も高騰をしていますが、シングルステッチだからといってすべてが高いわけではないので、ヴィンテージの入門としてもおすすめです


以上のように、シングルステッチは製造過程、経年変化による風合い、ヴィンテージとしての価値などの要素を持っています。


これらが組み合わさることで、シングルステッチのヴィンテージTシャツは高い評価を得ています。



KENZOのアートディレクター、NIGOとは?



NIGO
引用:HYPEBEAST


NIGOは、世界的に評価されるストリートファッションブランド「A BATHING APE(ベイプ)」の創設者で、日本の一流のファッションデザイナーです。


NIGOのデザインは独自で革新的で、多くの人々に支持されています。


ファッションデザインだけでなく、音楽プロデューサーとしても活躍し、さまざまなアーティストやブランドと協力して、ファッション界に新しい風を送ってきました。(VERDYとの待望のコラボ発表がKENZO×NIGOにおける、ビッグニュースでした)


そのおかげで、NIGOの作品は常に新鮮で、時代を超越した存在感を持っています。


KENZOは現在LVMH(ファッション業界最大手企業体)の傘下に入っていますが、そのLVMHにディレクターとして就任したことは、日本人初の快挙で、NIGOが世界的に評価されている証明でもありました。


インタビューでは、「僕のようなデザイナーがショー形式で発表することが正しいかどうかは、まだわかっていない。なので、新しい方法は常に模索していますね」と語っており、ストリート出身のNIGOだからこその、ラグジュアリーブランドの今後が楽しみで仕方ないです。


またヴィンテージに精通しているNIGOがわざわざTシャツの縫製にシングルステッチを採用するのも細かいでティールへのこだわりを強く感じますし、世界的な評価を得る由縁なのかもしれません。



シングルステッチのTシャツで狙うべきブランド5選


シングルステッチを採用しているブランドは多くありますが、その中でも特に注目すべき5つのブランドを紹介します。



1.GILDAN(ギルダン)



ギルダンタグ


ギルダンは、1984年に誕生し、世界一のTシャツシェアを誇るブランドです。


いつの時代も変わらないアメリカンスタイルを貫き、今もなお高い人気を得ています。


バリエーションも豊富で、デザイン、カラーがたくさんあり、定番中の定番です。



2.Champion(チャンピオン)




リバースウィーブで古着価値も上がっているChampionは、Tシャツもおすすめです。


スポーティーなデザインのものが比較的多くあります。



個体差はありますが、チャンピオンのTシャツは糸の密度が高く、ヨレにくいといったポイントも。



3.RUSSELL ATHLETIC(ラッセル アスレティック)




アメリカの老舗ブランド、通称〈RUSSELL ラッセル〉。


比較的ビッグシルエットのアイテムが多く、こちらもスポーティーなデザインが多いです。


現在は、FRUIT OF THE LOOMの子会社になっています。



4.Ralph Lauren(ラルフローレン)


Ralph Lauren
引用:Ralph Lauren 公式


アメリカンカジュアルの定番ラルフローレン。


これまで紹介したものはスポーティーなブランドが多かったですが、キレイめなスタイルにも着れるTシャツです。


左胸にあるロゴのワンポイントが、シンプルになりがちなTシャツスタイルにアクセントを与えてくれます。



5.REMI RELIEF(レミレリーフ)


REMI RELIEFロゴ
引用:REMI RELIEF公式

最後は現行でシングルステッチを採用している〈レミレリーフ〉。


スタイルのベースとなっているのは、古き良きアメリカンカジュアルで、ヴィンテージ感を漂わせるユーズド加工が特徴の1つとなっています。


理想の品質を実現するため、裁断、縫製、染色、加工まで行える自社工場を岡山県に構えるほどのこだわりを持っているブランドです。



シングルステッチは現代にも生きるこだわりのデティール


このように、シングルステッチはその製造過程と経年変化による風合い、ヴィンテージとしての価値などが評価されています。


そのため、シングルステッチを採用しているブランドやデザイナーは、そのこだわりや品質の良さを強く感じることができます。


ぜひTシャツの袖や裾を見ていただき、年代や買い物の判断基準の1つにしてみてください。


BRUNNEN.TokyoでもシングルステッチのTシャツを取り揃えていますので、ぜひお店やオンラインストアを覗いてみてください。



〈オンラインストアはコチラ〉



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